紫微斗数

◎文殊一字◎

「3人寄れば文殊の智恵」などといって、智恵の菩薩としてよく知られているのが文殊菩薩だ。釈迦の死後インドに生まれた実在の人物で、釈迦の十大弟子とも深いかかわりがあるといわれている。
智恵といえば、虚空蔵菩薩も有名だが、虚空蔵菩薩の智恵というのは、主として学問の方で、記憶力がよいとか、博学であるよいった意味合いのものである。一方、文殊の智恵は、実際の事件にぶつかっての正しい判断、巧妙な処理方法の案出といった意味合いになる。簡単にいうと、虚空蔵が学者の智恵、文殊は参謀、商人の智恵といったところになろうか。
金剛印を結んで真言を唱えると、大智を獲得し、弁舌が巧みとなり、一切の罪障を消滅し、求めるところの全てが成就するなど。
(本文は密教の本   驚きべき  秘儀・修法の世界より)

文殊菩薩は、『般若経』、『維摩経』、『華厳経』等の大乗経典で重要な役割を果たす菩薩であり、慈悲の性格が強い観音菩薩に対し、智恵を司る菩薩の色彩が濃い。
一字呪にあたるシロキエンは六字合成「子音四字と母音一字と空点」の一字呪であり、いくつかの教義解釈をなされている。
東密では、頭頂に一髻文殊と一字文殊を同じ尊格と扱っている。
(本文は梵字大鑑 種智院大学密教学会編 名誉普及会より)

 
(写真の右下にある小さな文殊菩薩像は1996年に故郷台湾で出会ったチベットのラマさんより頂いたものです)

 

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