紫微斗数

六字観自在

六字(シャダクシャリー)観自在は、インドのみならず、ネパールやチベットでもよく知られています。尊名の「六字」は「オン・マ・ニ・パ ・ドメー・フン」『オン、宝珠と蓮華よ、幸いであるように』という六つの音節が神格化されたものです。チベットではこの呪文が道端の石や磨崖に刻まれているのがよくみかけられます。

六字の呪文が六字大明(ろくじだいみょう)とよばれ、観自在の最高の精髄であるとともに四臂をもつ女神であるとも説かれています。

四臂で右手に数珠をもち、左手は蓮華と宝石に飾られ、残りの二臂は一切王の主の印(最高の呪文に対する尊敬のしぐさ)を結び、結跏趺坐げっかふざ(両足を両股に乗せて足裏を上にみせる坐り方)で坐します。

「この呪があるところには、無量の諸仏菩薩天龍八部が集まり、これを誦持すれば諸波羅密の功徳を得て、七代に渡って解脱を得ることが出来る。この呪は観世音菩薩微妙の本心で、書写・誦持すれば、八万の法蔵を所持し非常に勝れた宝で仏像を造ったに等しい。もし人がこの六字大明呪を得るならば、貪瞋痴(とんじんち)の病を離れることが出来、その人が体で触れたり見たりする一切の有情は、速やかに菩薩の位を得ることが出来る。」



*参考文献*
真言陀羅尼   平河出版社
マンダラ チベット・ネパールの仏たち   国立民族学博物館

*参考サイト*
「オン・パ・ニ・ペ・メ・フン」の由来  五劫の切れ端(ごこうのきれはし)

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