紫微斗数

准胝観音(七俱胝仏母)

出家と在家とを問わず、
必ず成仏し、無上の覚りを得ることを説く仏尊

准胝観音とはサンスクリット語で、ジュンティーを音写して准胝という。観音の変化身の一つで「六観音」の一体に数えられる。しかい、この観音の功徳を説くインドの古い経典では、准胝仏母、七俱胝仏母などと呼ばれ、「観音」の名はつけていない。

このため准胝は観音ではないという説もあるが、時代が下がって中国の宋代に訳された経典に、初めて准胝観音の名が見え、その後、日本に伝えられて観音としての地位を確立した。

准胝観音の姿は経典には四臂から八十四臂までの多臂像が述べられているが、一面三目十八臂が一般的である。

修法に際しては、「准胝鏡(じゅんていきょう)」という特別な法具の鏡を用いる。


金剛智三蔵訳の『仏説七倶胝仏母准提大明陀羅尼経』には、「あるいは清浄で清潔な鏡(准胝鏡)に面して、好ましい花を持って真言を108回唱えて鏡の上に花びらを散らせば、その鏡の中に准胝観音の使者が姿を現し、また更に、花を取って(准胝鏡の)鏡面に散らせば、善悪の諸相である将来の出来事が鏡面に現れる。あるいは、朱砂や香油を親指の甲に塗り、真言を108回唱えれば、天神や仏や菩薩が姿を現し、行者の三世にわたる疑問や質問に対して、一々答えてくれるので、その善と悪とを知ることが出来る」と説き、不空三蔵訳の『仏説七具胝仏母所説陀羅尼経』には、「もし壇上に明鏡(准胝鏡)を置いて花を持って加持し、真言を108回唱えたならば、鏡面に文字が現れて、その吉凶と善悪を知ることが出来る」と説かれている。

現代の「准胝鏡」は、魔除け・安産・延命といった風水グッズとして人気を集めている。

*ご利益*
経典によると、准胝の修法をなす者は、清穢及び出家・在家を問わずに飲酒肉食し、かつ妻子あるも仏道修行を達成するという。また、心の働きを清浄にするほとけであり、「仏の母」という名から、安産、子授けの功徳もあるとされている。
また、人々が六道(人道)を輪廻転生して苦しんでそれぞれの世界で、慈悲を持って救ってくれる六(七)観音もそのあらわれの一つである。

天台密教では、不空羂索観音は六観音を当てているが、
真言密教では、不空羂索観音を除き、准胝観音を加えている。

六観音は、基本形である聖観音をはじめ、十一面観音・如意輪観音・馬頭観音・准胝観音・千手観音の六つで、これに不空羂索(ふくうけんじゃく)観音を加えて七観音とする。

*参考文献*
句義入梵文真言鈔   中山書房仏書林
仏像鑑賞ハンドブック
准胝観音Wikipedia

准胝観音ーWikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%87%86%E8%83%9D%E8%A6%B3%E9%9F%B3

 

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