紫微斗数

宝筐印陀羅尼


陀羅尼の正式の名は、
一切如来心秘密全身舎利宝筐印陀羅尼という。

梵名は、一切の如来が加持したもうた、
心髄の秘密舎利の宝筐印と名づくる陀羅尼。

心は心臓。秘密は仏の悟りで、言葉に及ばぬ深い内容。
舎利は全身舎利で、如来の全身を示す。
宝筐は仏説の宝経を蔵する函である。
王舎城の竹林精舎の旧跡の隣に、長方形の大きな池がある。
カランダプシュカラ(宝筐池)とよんでいる。

この陀羅尼の誦出因縁は長行(長い散文)にある。マガダ国の無垢妙光バラモンが、釈尊を自宅に請し案内したところ、豊財園に崩壊した古塔があった。釈尊がこれを供養されたときに、古塔は感動し光明を放ち、大音量をあげて、仏陀を讃嘆した。
ー「すばらしい。すばらしいことだ。世尊よ。今日の所行は最高です」ー

釈尊は塔をめぐり、上衣で塔を蔽い、かつ涙しかつ笑いたもうだ。一座のものがいぶかってその由をきくと、釈尊は申された。この塔は如来全身舎利塔で、億万胡麻のような舎利でできている。一切如来の授記(印可・成仏の予言)したもうた法要が蔵されている。経典護持の功徳、この経典のう肝要である陀羅尼を説かされた。

仏説の諸陀羅尼呪を収納する諸塔は、すべて仏身と等価の威神力があるというのである。かくして、仏説の陀羅尼はすなわち仏身であり、後代には、塔を建ててこれに宝筐印陀羅尼を彫刻して宝筐印塔と称し、目のあたり如来の御姿に奉仕するのと同じ価値があるという信仰になったのである。

日本は奈良朝時代からこの陀羅尼が信仰され、梵文や音写漢字で書かれ、或いは印刷され、経筒に入れて埋納され、宝筐印塔という独特な形の塔が建立された。

*参考文献*
真言陀羅尼  平河出版社

宝筐印塔-Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AE%9D%E7%AF%8B%E5%8D%B0%E5%A1%94

 


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