紫微斗数

般若心経262文字の真理③

是故空中
このゆえにこの「空」の世界においては
無色無受想行識
形あるものというものもなければ、感覚・知覚・表象・意思・認識作用からなる心もなく
無眼耳鼻舌身意
眼も耳も鼻も舌も身も意などもなく
無色声香味触法
色も声も香も味も触も法なくもなく
無眼界乃至無意識界
眼と見えるものとで作り上げられている世界もなければ、思う主体と思われる客体とで作り上げられている世界もなく
無無明亦無無明盡
無明もなければ、無明がなくなるというこんともなく
乃至無老死亦無老死盡
また、老死と老死がなくなるということもない
無苦集滅道
仏陀が教えてくれた苦に関する四つの真理もなく
無智亦無得
悟りを得るための知恵というものもないし、また悟るということもない
以無所得故
得るべきところなど何もないからである

*以上の概訳は般若心経には何が書かれているのか/山名哲史訳『声に出して読む般若心経』(明日香出版社)より*【一個人 2007 No.84 掲載】

 

苦(四聖諦)ー苦に関する四つの真理

これは苦であると気付く
これは苦の生起であると気付く
これは苦のない状態であると気付く
苦をなくす方法があると気付く
「生老病死」の四苦と、「愛別離苦」「怨憎会苦」「求不得苦」「五蘊盛苦」の四つを加えて、八苦という。「四聖諦(四諦)」は、「苦諦」「集諦」「滅諦」「道諦」で、人生から苦をなくす四つの真理。「道諦」に示された苦をなくす修行の指針は『八正道」と呼ばれる八つの方法だ。

八正道
正見       正しいものの見方
正思       正しい考え方
正語       正しい言葉
正業       正しい行い
正命       正しい生活
正精進        正努力
正念       正気づき
正定       正しい心の統一
この修行の指針八項目「八正道」と「四聖諦(四諦)」は、仏陀がブッダガヤの木の下で開いたという悟りを、のちに仏教学者が定義したもの。般若心経では「無苦集滅道」、つまり「苦集滅道もなし」といって複雑な教理にはこだわらなくてもよい、と説いている。

十二縁起
無明       無知
行                             潜在的な形成力
識                             認識
名色       精神と物質
六入       感覚の六領域
触                             接触
受                             感覚
愛                             感覚
取                             執着の思い
有                             生成
生                             出生
老死          死
仏陀の悟りの内容であるともに、誕生から死ぬまでを12項目にまとめたもの。「無明」は智慧が閉ざされた状態。「行」から「受」は肉体や感覚器官、意識が備わってくる状態。そこから「愛」も執着も生じ、迷いの世界を生きて「老死」に至る。まず「無明」をなくすこと。                                           

十八界
六根          眼       耳       鼻       舌       身       意
六境          色       声       香       味       触       法
六識          眼識   耳識    鼻識   舌識   身識    意識
「六根」は認識器官。「六境」は認識対象。この6+6で「十二処」。「六根」が「六境」を見聞きし、嗅ぎ味わって「六識 」が生じる。この世は、「五蘊」「十二処」「十八界」が絡み合って存在している。しかし般若心経では、それを認識する心がなければすべて無だという。

*以上文章は一個人5 2007 No.84 P102~103より*

コメント