紫微斗数

菩提場荘厳陀羅尼①心中心咒・心咒

不空訳『菩提場荘厳陀羅尼経』(大正蔵経19巻671頁中)が出典。経にはこの咒を誦出する因縁の前生譚がある。
釈尊がベナレスの鹿野苑におられた時、ヴィシュヌダッタ長者が子がないのを嘆いて、仏に子を授かる法をお聞きした。
昔パータリプトラに(後に孔雀王朝の都・華氏城)華阿蘇羅という暴悪な羅刹が住み、子供たちをとらえてその精気を奪った。妙光憧如来が民衆の請いにより、仏の面門より光明を放ち、羅刹たちを火攻めにしたので、羅刹は改心して、三宝に帰依した。如来は羅刹やパータリプトラの人々に、菩提場荘厳陀羅尼大教示を説きたまうた。その時、高さ七千由旬、広さ五千由旬の七宝塔が出現し、その中に獅子座があり、その座に広博面金口高勇光明憧頂と名づくる如来があり、「善い哉、善い哉、釈迦牟尼如来。願わくは、この教を説いて無量の衆生を利益したまえ」と讃歎した。
『法華経』の従地湧出品が下敷になっている。
この陀羅尼の功徳は、罪障消滅・悉地獲得・長寿・妙喜世界往生・戦勝・降雨等である。
長者の前生は羅刹女であった。
(本文は真言陀羅尼 P198~201 坂内龍雄著 平河出版社より)

*参考文献*
大蔵経 第19冊 密教部二 No.1008 668~671頁

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