紫微斗数

讃歎 心略梵語

【漢訳 (心略梵語)】
一切善生ノ主ヨ、妙用ニシテ体ノ無礙ナルモノヨ、三界ノ大王の如キ、遍照ヨ我頂礼ス。


【和訳 (大日讃)】
一切普遍の最勝最上尊よ。善逝の首(しゅ)なる勝者よ。三界の大王よ。遍照尊よ(大日如来)。わが頂礼したてまつるを享けたまえ。

【註解】
善逝は如来十号の一つで、スガタの訳。
よく去ったもの、迷いの世界をよく脱出したもの。
勝者は煩悩に勝った人。
三界は欲界、色界、無色界の三世界。

三界とは私たちの世界ということであるが、仏教ではこの世界を欲界、色界、無色界の三つに分けて、人間の在り方を説明している。

欲界とは貪欲や我欲の盛んな立場をいうのであって、自然的欲求を満たすことしか知らぬ動物と異ならない人間の状態をいうのである。

色界とは私たちの知識を意味する。欲界に生きることの無意味さを知った人たちはその空しさを克服しようと、知的な生活に憧れる。

無色界とは感覚的世界に留まることの誤りを知って、ものごとの本性を見抜いていこうと深く考えていく人たちを示している。



*参考文献*
真言陀羅尼   平河出版社
秘密経典理趣経   平河出版社

コメント