紫微斗数

馬頭観音

衆生の煩悩苦を食い尽くす徳を表わす仏尊

馬頭観音とはサンスクリット語でハヤグリーヴァといわれ、「馬の頭を持つもの」という意味である。六観音の一つに数えられ、日本では庶民の間でもよく親しまれている。

この観音はヒンドゥー教のヴィシュヌ神の化身といわれている。インドの神話によると、昔2人の悪魔がヴェーダーというインドの最古の聖典を盗んだ。これを憂慮した梵天が、ヴィシュヌに取り戻すように要請した。ヴィシュヌは馬の頭に変身して東北の海中に入り、聖典を奪還したという。

これが馬頭観音の起源といわれ、密教でも「東北の馬頭観音を描け」といわれる。この観音は天馬のように縦横無尽に駆け巡り、あらゆる障害を乗り越えて目的を達成する。

馬頭観音の姿は多く見られるのは三面八臂である。頭上に馬の頭(馬頭)を戴くのが最大の特徴である。一見、明王と見分けがつきにくいが、馬頭を見ればすぐに分かる。その姿はさまざまで、中には人身馬頭(人間の体に馬の頭)のものもある。体の色は赤が基本で、恐ろしい忿怒の表情をしている。

*ご利益*
自らは解脱を求めず、娑婆世界に留まって衆生を救済しようという誓願をたて、諸悪と戦ってこれを駆遂し、衆生のあらゆる煩悩を断ち切ることを使命とする。その奮闘ぶりはちょうど馬が草をむさぼり食うのに似ている。人々の煩悩(迷い)を食い尽くし、畜生道(動物に生まれ、いわれのない虐待を受けて苦しむ世界)に堕ちた衆生を救済するといわれている。

*参考文献*
句義入梵文真言鈔   中山書房仏書林
真言陀羅尼   平河出版社
仏像鑑賞ハンドブック   PHP

馬頭観音ーWikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%A6%AC%E9%A0%AD%E8%A6%B3%E9%9F%B3

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