紫微斗数

◎未来仏◎

サンスクリット語のマイトレーヤという言葉は「友情」とか「慈悲」という語に由来し、「慈悲から生まれたもの」「慈しみの人」という意味。意訳「慈氏(弥勒)」ともいう。
経典によれば、弥勒はインドのバラモン(カースト制度の最高位)の家に生まれた。ある時、釈迦の説法に触れ、これをたちまちに理解した。釈迦は弥勒の並外れた資質を見て、将来必ず悟りを開いて仏(如来)になるだろうと約束した。以来、釈迦の後継者という意味で、仏嗣弥勒と言われる。

釈迦の説法を聞いてから12年後、弥勒菩薩は兜率天という世界に昇ったという。兜率天というのは須弥山のはるか上の方にある、神々に住む世界で、釈迦もここに昇って下生(我々の住む娑婆世界に降りてくること)の時期を待ったといわれている。弥勒菩薩はこの兜率天で諸天(神々)に教えを説きながら、下生の時期を待っているといわれている。
また、「弥勒下生成仏経」という経典によれば、弥勒菩薩は仏滅から56億7千万年後に、修梵摩という大臣の妻=梵摩越を母と定め、その右脇腹から生まれる。そして、華林園の龍華樹の下で悟りと得て仏となり、世の人々を救うという。
生まれ変わったら仏になれる菩薩ということで、弥勒は一生補処の菩薩と呼ばれる。また現在の仏としての釈迦如来、過去の仏としての多宝仏に対し、遠い未来とはいえ必ず仏になることが約束されている未来仏、弥勒仏とも呼ばれる。
(本文は密教の本  驚きべき  秘義・修法の世界、仏像鑑賞ハンドブック、仏像見方ハンドブックより)

未来仏たる弥勒菩薩は、数ある菩薩の中でも起源が古く、観音、文殊とともにガンダーラ彫刻に多数の作例を認めることがである。密教では、胎蔵界曼荼羅の中台八葉院の東北隅に配されているが、法身大日如来の影にかくれてその位置は目立たない。
弥勒菩薩根本陀羅尼の中には観音菩薩に対する帰依も含まれている。観音は金剛手菩薩の他、弥勒菩薩とも対になって、如来三尊仏を形成することがある。
(本文は梵字大鑑 種智院大学密教学会編より)


 


*布袋肥満形の弥勒菩薩像は一番奥の一番左ですヾ(@^(∞)^@)ノ*


インドでは水瓶を手にする像として造形されたが、中国においては、唐までは足を交差させ椅子に座る像として造像され、元・明時代以降は弥勒の化身とされた布袋として肥満形で表された。椅坐して左足を下ろし、右足を上げて左膝上に置き、右手で頬杖を付いて瞑想する姿である。大阪・野中寺の金銅像(重文)が「弥勒菩薩」という銘文をもつ最古の半跏思惟像である。京都の広隆寺の弥勒菩薩像(木像)は特によく知られており、国宝に指定されている(→弥勒菩薩半跏思惟像)。

(本文は弥勒菩薩 - Wikipediaより)

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