紫微斗数

◎東方阿閦如来滅除重罪陀羅尼◎

阿閦如来は、妙色身如来(スルーパ 美しい容姿)とも言われ、東方妙喜国を司る。阿閦は不動の意で、衆生済度の堅固不動の徳目を如来名とする。種子はフーン。如来となる原因の菩提心の損滅を空ずる。従って菩提心堅固を表し、そのために魔を畏怖させる。フーンには大力、警覚、忿怒、殺我、清浄、笑声等の意味がある。(本文は真言陀羅尼 坂内龍雄著 平河出版社より)

如来は密教における金剛界五仏の一で、金剛界曼荼羅では大日如来の東方(画面では大日如来の下方)に位置する。唯識思想でいう「大円鏡智」(だいえんきょうち)を具現化したものとされる。また胎蔵界の東方、宝幢如来と同体と考えられている。

梵名のアクショービヤとは「揺るぎない」という意味で、この如来の悟りの境地が金剛(ダイヤモンド)のように堅固であることを示す。印相は、右手を手の甲を外側に向けて下げ、指先で地に触れる「触地印」(そくちいん)を結ぶ。これは、釈迦が悟りを求めて修行中に悪魔の誘惑を受けたが、これを退けたという伝説に由来するもので、煩悩に屈しない堅固な決意を示す。
阿閦仏国経(大宝積経第六不動如来会)」によれば、昔、この娑婆世界から東方千仏の国を経て阿比羅提(アビラッティー、妙喜・善快・妙楽と訳す)という国があり、そこに大日如来が出現した時、無瞋恚の願を発し修行して、一切の瞋恚と淫欲を断滅し成就完成して仏となり、いま現にその仏国土において説法中であるという。これを考えると、後の密教でその種子(種子字)が怒りの声「ウーン」とされたのは矛盾しているが、ここでいう怒りとは我欲に基づくものではなく、仏道の妨げとなる煩悩などへの怒りである。我欲からくる小さな怒りを、悟りに繋がる大きな怒りに昇華したものと考えるべきであろう。
(本文は阿しゅく如来 - Wikipediaより)

京都報恩寺の梵鐘に、この阿閦如来の『阿閦仏滅除重罪陀羅尼』が刻まれている。《by 梵字講話(川勝政太著 河原書店刊)》

梵鐘(重文)は、畠山持国が陣鐘に用いたという。梵字の銘が刻印されている。名鐘を記した「扶桑鐘名集」(岡崎盧門作、明治期<1868-1912>)にも記載されている。余韻残る美しい音色がする。
平安時代後期作とされており 奈良時代以来の古式が残る。素文の銅鐘、高めの笠形、肩すぼまりの形、乳の形、八角素弁小形の撞座(つきざ)2個は上部の龍頭(りゅうず)と直交している。池の間に金剛界四仏を籠字(かごじ、肉太の書体)の梵字、その下に梵字で真言を刻む。高さ123.5㎝、口径73㎝。重さ1.5t。(本文は京都寺社案内*報恩寺より)



 
*この報恩寺の梵鐘の写真は大晦日、京都の夜空に響く壮大なる「除夜の鐘」|ことりっぷよりです*

*参考サイト*
東方阿閦如來滅除重罪陀羅尼正梵音譯(最殊勝強大的滅罪真 …

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